こんにちは!
今回はインドネシアのおけるECサイトの現状について、どれくらいの利用者がいるのか、どんな業種が伸びているのか解説したいと思います。
インドネシアのECサイト利用者
出所:Hootsuite
Hootsuiteの調査によりますと、インターネット利用者(16-64歳)の93%がオンラインで買いたい商品やサービスの検索をしています。また90%がオンラインストアを訪問したことがあり、88%はオンラインで商品の購入をしたことがあると答えました。更に、使用デバイス別で見るとパソコンを使った購入(25%)よりも携帯電話での購入(80%)の方が圧倒的に多いことが伺えます。
最も買われているもの
Hootsuiteの調査によりますと、旅行分野の取引額が1位で130億ドルで他のカテゴリーよりも突出しているのが分かります。2位はファッションと美容品、3位は電化製品で共に40億ドル強の取引額を計上しています。またビデオゲームとデジタル音楽に関してはストリーミングサービスの取引も含まれています。
オンラインでビジネスしている業種TOP3
中央統計局(BPS)による、インドネシアの29の州と県でインターネットを利用して商品やサービスの販売している事業者(13,485社)へのアンケートによりますと、以下3つの商品が売上高TOP3になっております。
- 食べ物・飲み物オンライン事業者の27.85%が飲食の販売をしております。この数は販売に使われている媒体がマーケットプレイスやソーシャルメディアだけでなくWhatsappを使って飲食の販売をしているからです。小さなレストランや屋台はWhatsappによるオーダーをとっているところが多いという調査結果がでています。Hootsuiteの調査結果では飲食は4位ついておりますが、Whatsappなどメッセージアプリを介した取引が加味されていないのではないでしょうか。
- 衣類22.11%が衣類の販売をしています。こちらはHootsuiteの調査結果と似ていますね。
- サービス業20.83%がサービス業でインターネットを使ってビジネスをしています。サービス業にはプライベートレッスン、車・バイクの修理、部屋の賃貸、ケータリング、車のレンタルなどがあります。
支払い方法
提供されている支払い方法
出所:中央統計局
BPS調べによりますと、インドネシアでお店が提供している支払い方法で最も多かったのは「Cash On Delivery」(COD)で80%という数字になっております。CODとは現金着払いのことで商品と送料込みで品物をその場で支払うことです。その背景には、クレジットカードもしくはデビットカードを持っていない人がインドネシアには多いからです。
その次にクレジットカードやオンライン決済などの支払い方法が提供されております。
使われている支払い方法
Hootsuite調べによりますと、35%がクレジットカード、24%がインターネットバンキング、13%が現金になっています。
配送方法
インドネシアのECサイト事業者はいくつかの商品配達方法を提供しています。そのTOP3を見ていきましょう。
- 事業者による直接配達
この方法を使っている事業者は55%と約半数以上。この配達方法を使っている事業者は主にはお客様の住所が事業者の届けられる範囲内であるときのみ。 - 配達業者・クーリエ
31%の事業者がこの方法で商品の配達を行っております。従業員数1-100人の間の事業者が主に配達業者を使っています。 - ピックアップポイント
合意されたピックアップポイントでの商品の受け渡し方法。お客様はこの方法を選択するとCODでの支払いもできる。
インドネシアの人気ECサイト TOP3
現在インドネシアで最もアクセスされているE-コマースTOP3をご紹介します。
1. Shopee
Sea グループ傘下のShopeeは2015年にシンガポールをはじめ、マレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピンとアジア各国で立ち上げられた。2020年のはじめから毎月7,100万人のアクセス数を誇り、App Store と Play Store では共に1位のランクがついている。
2. Tokopedia
2019年には優勢だったTokopedia、今回は2位で6,980万アクセス。App Store と Play Store では共に3位についています。2009年に立ち上げられたTokopediaはインドネシア発のユニコーン企業です。
3. Bukalapak
3位はインドネシア発のオンラインマーケットプレイス、「Bukalapak」。零細企業向けにオンラインでビジネスする機会を与える目的で立ち上げられました。アクセス数は毎月3,760万人でApp StoreとPlay Storeでは共に4位についています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インドネシアのECサイトはインターネットの利用者数からみて、これからまだまだ伸びます。インドネシアの人はまだオンライン決済への抵抗があります。課題はいかにオンライン決済へシフトさせていくかだといえます。
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