こんにちは!
ジャカルタで4月10日から14日間実施されている大規模社会制限(PSBB)について本記事で解説したいと思います。
大規模社会制限(PSBB)
PSBBとは「Pembatasan Sosial Berskala Besar」の略で、日本語では大規模社会制限と訳されます。
4月9日にPSBBの実施規則となる『州知事規定2020年第33号』(日本大使館による州知事令の日本語仮訳)が公布され、全市民に自宅外でのマスク着用と、健全で健康な行動(PHBS)を義務付けました。
制限されている活動
- 学校や教育機関での学習
- 職場での就労
- 礼拝場での宗教活動
- 公共施設、公共の場での活動
- 社会文化活動
- 交通手段を利用した人や物の動き
制限の例外対象となる民間事業 11分野
- 保健
- 食料、食品、食飲
- エネルギー
- 通信、情報技術
- 金融
- 物流
- ホテル
- 建設
- 戦略産業
- 基礎的サービス、公共便益、国の最重要施設や特定の施設に関する産業
- 生活必需品
公共の場での活動は最大5人までに制限され、レストランや定着型屋台「ワルン」での飲食は禁止、配達や持ち帰りに限定されました。ホテルはルームサービスに限定するなど、各分野事に制限の設定を行っています。
また、新型コロナウィルス感染症の症状がある人や、肺疾患、糖尿病、高血圧、心臓病、がんの患者や妊婦、61歳以上の人は例外分野の制限の対象となります。
自家用車の利用も制限
交通手段に関する制限のうち、自家用車(二輪・四輪)は、原則として生活必需品の買い物や知事令で認められた活動に関する移動にのみ利用できます。車内でもマスクの着用が義務付けられ、乗車人数は定員数の5割以下に制限。助手席に座らないなど、乗員同士の間隔を空けるよう求められています。
配車アプリのGojekやGrabの二輪タクシーは知事令で認められた活動に関する移動にのみ利用可能で、乗員乗客のマスクと手袋の着用をに義務化し、利用される前と後にバイクの殺菌消毒する必要があります。
ジャカルタで運行する公共交通機関の電車やMRTは6時から18時までの時間制限に加え乗客数を定員の5割以下に限定して営業しています。
罰金は最大1億ルピア
ジャカルタ州のアニス知事は、PSBB規定に違反した場合は最長で1年の禁固刑、最大1億ルピア(76万円)の罰金が科されると4月9日の会見で説明しました。
コロナ禍にあるジャカルタは新しい制限の施行や解除がいつ起こるか分かりませんので、各地方政府が発表する方針を参照するなど、最新の情報入手に務めてください。
在インドネシア日本大使館のホームページはこちら。