Japan Travel Fair とは、日イの旅行会社や日本の地方自治体、一般企業がブースを設け、それぞれの魅力やツアーを直接来場者にアピールできるイベントです。10月12日(金)~14日(日)の3日間にわたって日本政府観光局(JNTO: Japan National Tourism Organization)主催で開かれ、年に2度のインドネシア市場の訪日一大イベントです。首都ジャカルタで行われた Japan Travel Fair は5万人以上が来場し、潜在旅行者に直接魅力を紹介できる良い機会、多くの日系企業や地方自治体が参加しました。
今回の目玉は航空券プロモーションとインドネシア人気タレントのRaisaさん!
格安航空券プロモーション
今回の目玉は格安航空券プロモーション。写真は旅行会社のパンフレットですが最安値で5,520,000 IDR (日本円で約40,000円!)。破格の価格でお客様の訪日を後押ししています。ガルーダ・インドネシア航空が今回割高なのが気になるところですが Garuda Travel Fair が Japan Travel Fair の前に開催された影響なのかもしれません。
Raisa さんの登壇
今年から日本・インドネシア国交樹立60周年記念日本観光ブランドアンバサダーとしてインドネシアの人気タレント Raisa さんを起用しており, 今回の Japan Travel Fair にも登壇しトークショーを行いました。Raisaさんは当社の独断で判断すると日本でいうとインドネシアの”西野カナ”。インドネシアの若者に大人気です。今回のJNTOのアンバサダー起用はインドネシアで訪日旅行に関わる方々の多くが驚く大物の起用でした。
日本・インドネシア国交樹立 60 周年記念日本観光ブランドアンバサダーとして インドネシア人タレントの Raisa Andriana(ライサ・アンドリアナ)氏を起用 同氏が JNTO を訪問
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/topics/20180316_2.pdf
地の利を生かした開催場所!
会場となった Kota Kasablanka Mall はラーメン屋や大戸屋など日本食料理屋が多く入るジャカルタ市内でも来場者が多いショッピングモール。日曜日にはモールにある会場が教会となっており多くの富裕層のお客様が来ます。12日は金曜日にも関わらず、多くのインドネシア人で賑わい、訪日旅行の根強い人気の高さが感じられました。土日には更に来場者数も増え、旅行会社による説明や出展した自治体や企業の魅力を聞き入っているインドネシアの人々の姿が多くみられました。
参加企業
旅行会社
訪日販売実績の多い旅行会社が順当に今回も選ばれています。ここ数年で増えた会社は下記ニュースにあるように日本旅行の子会社になった Jabato Wisata Tour and Travel。FIT商品の販売をメインに扱っている Wendy Tour も同じくここ数年で新しく参加するようになった旅行会社です。
Rotama Tour | www.rotamatravel.com |
Jabato Wisata Tour & Travel | www.jabatowisata.com |
Tara Tour | 2018年11月時点でウェブサイトなし |
Avia Tour & Travel | www.avia.travel |
Bayu Buana Travel Services | www.bayubuanatravel.com |
Dwidaya Tours | www.dwidayatour.co.id |
Obaja Tour and Travel | www.obajatour.com |
Smailing Tours and Travel Service | www.smailingtour.co.id |
Wita Tour | www.witatour.com |
H.I.S Tours and Travel | www.his-travel.co.id |
Wendy Tour | www.wendytour.co.id |
Panorama JTB Tours | www.panorama-jtb.com |
やはり日系旅行会社が人気!?
Japan Travel Fair の中心スペースには、インドネシアの旅行会社とJTBとHIS等日系旅行会社含む合計12社ブースを設け、訪日旅行のアピールをしていました。やはり人気の旅行先は東京、京都、北海道。多くの人で賑わったHISブースでは、旅行先の紹介ではなく、春と冬の季節に分けて日本を紹介。常夏のインドネシアの人々にとって、花見やスキー体験は憧れの対象のようです。
人気の桜シーズンの4月と学校休暇の6、12月に加え、年々、秋に訪れる観光客が増え(対前々年比約210%増)、前回と違う季節を訪れる予定のリピーターも見かけられました。
会社が販売している訪日商品とは?
前記の通りインドネシアの旅行会社は主に航空券の割引チケットの販売していました。Japan Travel Fair の期間限定で割引をしており、チケットのみ先に購入する方も多くいました。
多くの旅行会社はチケットの単品販売に加え、観光コンテンツを含めた商品をパッケージ販売していました。単に日本に訪れるだけでなく、そこでどんな体験ができるのかが気になっているようだ。40代のインドネシア人女性は「家族で雪遊びをしてみたい」と語り、北海道だけでなく、東京近郊で雪の降る地域が他に無いか、店員に質問をしていました。
パンフレット
一部ですが会場で配布されていた資料の一部を共有。
- Panorama JTB 静岡県ツアー
Panorama JTB Tours では静岡県と連携し東京INOUTで静岡県を存分に楽しめるツアーを用意していました。
- Wendy Tour FIT商品
Wendy Tour のパンフレットではFIT商品をメインに販売。割引や特典好きなインドネシア人向けに例えば “JR PASS 購入したお客様にWIFIルーター3日間レンタル無料” 等の見せ方をし, お客様の購買意欲を高めているように感じました。
日本からの訪日関連企業・自治体
神奈川県&横浜市 | 自治体 |
株式会社相鉄ホテルマネジメント | ホテル事業 |
岡山県 | 自治体 |
姫路市 | 自治体 |
Relation Japan(関西&神戸市) | 自治体 |
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本) | 鉄道事業 |
沖縄県 | 自治体 |
東京地下鉄株式会社(東京メトロ) | 鉄道事業 |
株式会社ドン・キホーテ | ディスカウントストア |
Kansai Gastronomy Tourism Promotion Council Office | 自治体 |
静岡県 | 自治体 |
JR東日本ホテルズ | ホテル事業 |
松本観光協会 | 社団法人 |
東京空港交通株式会社 | 運輸サービス業 |
JR東日本グループ・(株)ガーラ湯沢 | スキー施設運営事業 |
京都着物レンタル夢館 | 着物レンタル事業 |
日本文化の体験ができるブースは大人気
多くのブースで賑わいを見せたが、中でもレンタルで着物を楽しめる『京都着物レンタル 夢館』の企業ブースは常に来場客で賑わいを見せていました。文化体験は訪日観光の目玉。日本の衣食住の文化はインドネシア人にも魅力的であり、興味深そうに詳細を質問していました。色鮮やかで日本文化を象徴する着物はインドネシア人にも人気があり、友人とブースを見学した20代の女性は「日本に訪れたら着物を着て写真を沢山撮る」と笑顔で話していました。SNSに投稿することで多くの「いいね!」を貰える着物は訪日旅行の醍醐味のようです。
また、ドン・キホーテのブースでは割引サービスの紹介をしており、買い物を楽しみにしているインドネシア人に絶好のアピールの機会となっていました。
JNTOブースの紹介!
JNTOブースはインフォメーションカウンターとして機能しており,各自治体のパンフレットが置いてあり数十名のアルバイトの方がその情報を元にお客様の訪日旅行の相談を受けていました。 またVRコーナーを用意されていて, インドネシアのお客様に訪日旅行の疑似体験も提供していました。
また旅行商品を購入したお客様に対し, 商品を購入した際にもらえる領収書をJNTOブースで提示すれば2回くじ引きが引けるイベントも開催されていました。
まとめ
インドネシア市場の団体ツアーからFIT(個人旅行)への移行は Japan Travel Fair 等での JNTO Indonesia のPRの功績だと私は考えます。インドネシア人にとって遠い存在だった訪日旅行がこういったPRの甲斐があってより近い存在になってきたように感じます。
数年前までは団体旅行が大半でしたが今はお客様自身で航空券を購入しオンラインで色々と調べて訪日するようになりました。そんなマーケットの状況だからこそ, こうやって日本から足を運び, サービスや商品の紹介をし, インドネシアのお客様に認知してもらうことが大事だと思います。
インドネシアからのお客様を獲得したい訪日旅行関連業者様は一度参加を検討してみてはいかがでしょうか。
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