世界人口第4位(2億6000万人)の巨大マーケット、インドネシアは現在多くの企業が注目しております。多民族国家であるインドネシアは、「インドネシア人はこうである」と言い切ることは難しいですが、今回は長年住んできた中で、インドネシア人人材の特徴を紹介したいと思います。
インドネシア人人材の性格
親切でフレンドリー
皆さんご存知のようにインドネシアは常夏の国です。その気象と一致するようにインドネシア人は明るく温厚、フレンドリーな性格です。
例えば、道端で知らない人と目が合えば笑顔で挨拶を交わします。また、知り合ったばかりでも家に招待し料理を振舞うなんてことは日常茶飯事で、外国人でもとても温かく迎え入れてくれます。
また、年配者をとても大切にする国民性で、バスや電車で席を譲る姿をよく目にします。それは女性や幼い子に対しても同様で、とても親切な性格といえるでしょう。困っている人がいるとほっておけないタイプで、道案内や、人助けを率先して行う人が多いです。
宗教心が強い
出身地にもよりますが、インドネシア人は比較的宗教心が強いです。なぜかというとインドネシアの建国五原則(パンチャ・シラ)で「唯一神への信仰」が定められているからです。小学校でも宗教の授業が取り入れられ、幼いころから信仰心の大切さを学びます。
その為、日常も宗教を中心に回っています。各宗教に礼拝の義務がありますが、多くのインドネシア人が教義に忠実に礼拝を行います。イスラム教の場合1日5回の礼拝が義務付けられていますが、1日5回ともなるともちろん仕事時間とかぶります。その場合、インドネシア人は仕事よりも礼拝を優先させます。また、豚肉とアルコールがダメなので一緒に食事などに行く時はレストランやメニューなどに注意しましょう。これは日本人の考え方とは180度違いますが、だからこそ宗教、信仰心に対しての理解が必要になってきます。
人前で怒られるのに慣れていない
インドネシア人はその温厚な性格や、宗教上の理由もあり、あまり人前で叱られることなく育つ場合が多いです。その為、人前で怒られることに慣れておらず、人前で怒られる事は日本人が思う以上に恥ずかしさを感じ、プライドを傷つけられる行為なのです。
もしなにか問題があった場合は1対1で、個室に移動して話すことをお勧めします。また、話す際も頭ごなしに怒るのではなく、問題点を詳しく丁寧に説明するように心がけましょう。これにより相手のプライドを傷つけることなく問題を理解させることができます。
時間にルーズ
「時間にルーズ」これは東南アジアの国々共通の文化ではないでしょうか?インドネシア人ももれなく時間にルーズです。約束した時間どうりに現れることは稀で、遅れてきてもあまり悪いとは思っていません。
時間にルーズである要因ですが、南国特有の文化だけでなく、インフラ・公共交通機関の未発達、都市部の慢性的な渋滞などで約束通りに到着できないといった物理的な要因もあるのです。
こうした理由から、はじめから予定は時間通りに進まないと考えておいた方がいいでしょう。また予定を組む場合も予め余裕を持って組むことをお勧めします。
仕事観
公私混同しない
インドネシア人はいい意味でも悪い意味でも公私混同しません。仕事に取り組む態度はまじめで、与えられた仕事をこつこつとこなしていきますが、休日出勤やサービス残業といった労働時間外の仕事をやる事はあまりないでしょう。これは欧米諸国などと同じですね。また、あまりイニシアティブがあるとは言えないので、仕事の指示は的確に範囲を決めて出すようにしましょう。
転職への意識が高い
またキャリアアップを目指す人も多く、その為転職に対しては抵抗がない人が多いです。今の職場よりも好条件の職場が見つかればすぐに転職することも良くありますので、優秀な人材をキープするためには昇進や正社員雇用など相手のモチベーションを上げるような条件を提示することが重要です。
まとめ
以上、インドネシア人人材の特徴をまとめてみました。
時間に対する意識は日本人とかなり違い、日本人からすると少しルーズだなと感じる点もありますが、基本的には明るく親切で前向きな国民性です。インドネシアの日本語学習者数は中国に次いで世界2位だと言われており、かなり親日的です。日本の文化やポップカルチャーに触れているインドネシア人は多く、日本に対する興味は大きいです。こちら側が現地の文化や風習を理解し、寄り添うことができればとても良好な関係を築けるはずです。
今回の記事がインドネシア人採用の参考となれば幸いです。
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